ソフトバンクとKDDI、それぞれの企業努力
――結果をみると、外出時の各シーンでのつながりやすさで、ソフトバンクが非常にいいことが目立ちます。総合でも1位です。この理由は何でしょうか。使っている電波の質、あるいは電波網などの影響があるのでしょうか。
担当者 各社ネットワークについて改善し、発表しているかと思います。その中でも2023年にソフトバンクが実施した説明会によると、通信速度よりもユーザーの体感を損なわないことに最も重点を置いていると発表していました。そういう改善が今回のユーザーアンケートの結果につながったのかと思います。
――ところが、利用サービス別通信の満足度ではバラツキがあり、KDDIが1位、ソフトバンクが2位、シェアトップのNTTドコモが3位という結果です。この結果をどう評価しますか。通信のつながりやすさ以外のどんな面で差が表れたのでしょうか。
担当者 ソフトバンクは参入当初、今の楽天モバイルと同じように通信品質に課題があり、満足度も低かったです。しかし、昨今のOpensignalの通信体感レポートでも評価が高く、今回の調査でもユーザー体感ではトップの成績であり、評価をあげています。
KDDIは2022年に大規模通信障害を起こしてから、高橋誠社長が陣頭指揮をとり、改善努力をした結果、大きな通信障害や速度低下の声は聞こえてこなくなりました。その結果、今回の調査で満足度は高かったといえます。