大規模通信障害から、ユーザーはつながりやすさを意識
今回の結果をどう見たらよいのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったMMD研究所の担当者に話を聞いた。
――スマホの通信品質といえば、英国のモバイル分析企業Opensignalが、世界中の1億台以上のデバイスから毎日収集する数十億の測定値を使用して、モバイルネットワークのユーザー体験を分析する大規模な手法が有名です。
MMD研究所がスマホの通信品質を調査したのは初めてではないでしょうか。そのきっかけや狙いは何でしょうか。
担当者 はい、初めての調査です。ここ数年、大手の大規模通信障害が何度か起こっています。そこからなのか、徐々にユーザーの間で、スマホのつながりやすさの問題について見聞きするようになりました。
コロナ禍では約3年近くイベントなどが中止になり、ライブ会場やお花見など人が多く集まるところに行けませんでした。3年近く外出がなかったことで、そういう場所でのつながりにくさを忘れていたことも要因でしょう。
ただ単に1回のつながりにくさでは、こうは話題にあがらないと思います。積み重なる通信のつながりにくさが、現在のユーザーの不満につながったのではないでしょうか。