女子ボクシング「性別問題」渦中のケリフ、なぜパリ五輪で騒動に? 「東京五輪出場時には論争なかった」海外メディア

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IOC「すべての人は差別なくスポーツをする権利がある」

    ケリフの力強いボクシングスタイルに加え、23年に行われた世界選手権のDNA検査で、XY染色体を持っていることが判明し、出場権をはく奪された過去が騒動に拍車をかけた。

    通常大会と異なる競技運営も、騒動の要因のひとつとなった。

    本来ならば、国際ボクシング協会(IBA)がボクシング競技を運営するはずだったが、同協会の組織内でのスキャンダルなどで運営から外された。このような経緯で、今大会のボクシング競技はIOCが運営している。

    今回の騒動を受け、国際オリンピック委員会(IOC)は8月1日に「すべての人は差別なくスポーツをする権利がある」「これまでのオリンピックボクシング競技と同様に、選手の性別と年齢はパスポートに基づいている」などの声明を発表した。

    今大会では、ボクシング女子57キロ級代表の林郁婷(台湾)も「性別問題」の対象になっており、林は7日の準決勝に出場する。

   ケリフは金メダルをかけ、9日の決勝に出場する。

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