日本に復活した現代版下宿「異世代ホームシェア」 高齢者と若者が支え合い、双方がwin-winになる秘密は?(2)/第一生命経済研究所・福澤涼子さん

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シングルマザーが、高齢者と一緒に住めれば

――なるほど。最後に特に強調しておきたいことがありますか。

福澤涼子さん 日本は家族で支え合う意識が強い社会ですが、最近は未婚のまま高齢を迎える人が増えています。そういう高齢者と若い世代との交流が増えていけば、家族ではない人同士が支え合う新しい仕組みが生まれていくでしょう。

また、異世代ホームシェアの対象を若者だけでなく、母子家庭など住まいに制約のある人々にまで広げていける可能性があります。

たとえば、シングルマザーが高齢者と一緒に住めるようになると、家主さんには孫ができるようなものだし、シングルマザーも子育てのアドバイスをもらうこともできるでしょう。

お互いに助け合う、もっと温かい、素敵な社会になっていくと信じています。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
福澤 涼子(ふくざわ・りょうこ)
第一生命経済研究所ライフデザイン研究部研究員、慶応義塾大学SFC研究所上席所員

2011年立命館大学産業社会学部卒、インテリジェンス(現・パーソルキャリア)入社、2020年慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、同大学SFC研究所入所、2020年リアルミー入社、2022年第一生命経済研究所入社。
研究分野:育児、家族、住まい(特にシェアハウス)、ワーキングマザーの雇用。最近の研究テーマは、シェアハウスでの育児、ママ友・パパ友などの育児ネットワークなど。5歳の娘の母として子育てと仕事に奮闘中。

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