放送中のテレビアニメ「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」が2024年8月6日、「本編クオリティ維持のため、第5話以降の放送・配信を延期し、放送クールを改めて第1話から再開することといたしました」と、アニメ公式のXアカウントで発表した。
「放送クールを改めて第1話から再開することといたしました」
「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」は、ライトノベル作家の細音啓さんによる同名作品を原作とするテレビアニメだ。
高度な科学力を有する機械仕掛けの理想郷「帝国」の最高戦力「イスカ」と、超常の力を駆使し、"魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」の「アリスリーゼ」が戦場でめぐりあい、運命に反してひかれ合うさまを描いたファンタジーアクションストーリーだ。
テレビアニメ版は、「Season I」が20年10月から12月まで放送され、24年7月10日より続編となる「Season II」が開始。AT-X、TOKYO MX、BS11、ABC(朝日放送)テレビで、これまで第4話まで放送されているが、アニメ公式Xは8月6日、「【重要なお知らせ】」としてアニメの放送延期および制作の見直しを発表した。
「『キミ戦 II』は、本編クオリティ維持のため、第5話以降の放送・配信を延期し、放送クールを改めて第1話から再開することといたしました」とした上で、書面で詳細を明かしている。
「原作者としては、むしろ『キミ戦』SeasonⅡのポジティブな未来を率直にお伝えし......」
なお、8月7日放送分以降は「『Season I』セレクション放送に変更いたします」という。「Season II」第5話以降の配信日程は未定であり、放送クールを改め、再度第1話からの放送・配信再開を予定している。再開の日程については、後日作品公式サイトにて案内する予定だとした。
今回の決定に伴い、原作者の細音さんのコメントも公開している。細音さんは「不安に思われる方もいるかと思い、本当に申し訳なく感じています」と謝罪した上で、「だからこそ原作者としては、むしろ『キミ戦』Season IIのポジティブな未来を率直にお伝えし、皆さまに安心してもらうことが一番大切な事かと思っています」として作品を取り巻く現状を明かした。
放送延期の理由は「『「キミ戦」をより楽しんでいただける作品としてお届けしたい』という前向きな理由によるもの」とし、「今の『キミ戦』Season IIも大好きです。珠玉のOP&EDムービーや第3話ヴィソワーズ戦の攻防。どれも細音のイメージを越えた映像を作っていただきました。他の話数でも好きな場面を挙げればキリがないと思います」と放送中のアニメでも手応えを感じているとした。
「映像クオリティに疑問が残る絵もあるのではという不安の声も」
その上で、細音さん「ただ一方で、アニメの所々にて、映像クオリティに疑問が残る絵もあるのではという不安の声も頂いていました。その声に対し、製作委員会と制作スタジオの皆様が真摯に向き合ってくださったのが今回の経緯です」と説明した。
「放送済みの第1~4話も含め、より楽しんでいただける作品としてお届けすべく、放送クールを改めて第1話から新たに放送する予定」とし、「放送時期についても、皆様を長くお待たせしないよう製作委員会にて鋭意調整中です」としている。
丁寧な説明をした上での発表に、「クオリティアップで再度放映してくれるなんてファンとして素晴らしい対応です。楽しみに待たせていただきます」「英断だと思います! 作画のクオリティを見るに制作の方々大丈夫かな? 休めてる? と思っていたので。大好きな作品なのでクオリティアップは嬉しいです! 待てます! また、第一話から楽しませてもらいますね!」など、支持の声が多く寄せられている。