パリ五輪ハンドボール女子1次リーグ第5戦が2024年8月4日、パリ南アリーナで行われ、韓国がデンマークに20-28で敗れた。
1次リーグA組に属する韓国は、通算1勝4敗で出場6チーム中5位に終わり、1次リーグ敗退となった。
男子サッカーは40年ぶりに五輪出場を逃す
韓国は7月25日に行われたドイツとの初戦を23-22で競り勝ち、幸先のよいスタートを切った。
これで勢いに乗るかと思われたが、第2戦のスロベニア戦を23-30で落とすと、ノルウェー、スウェーデンに連敗。第5戦のデンマークにも敗れ、4連敗でパリ大会を終えた。
女子ハンドボールは今大会、韓国がパリに送り込んだ唯一の球技種目だった。
韓国の球技種目は、男女ともにパリ五輪代表権がかかる大会で低迷し、ことごとく出場権を逃した。
男子サッカーは40年ぶりに五輪出場を逃し、バレーボール、バスケットボール、ホッケーなども出場権を獲得できなかった。
このような背景もあり、女子ハンドボールに大きな期待がかかった。
女子ハンドボールは11回連続で五輪出場
唯一の希望だった女子ハンドボールの1次リーグ敗退に、韓国メディア「MKスポーツ」(ウェブ版)は、「結局、奇跡は起こらなかった」とし、「韓国チームは準々決勝進出を逃すという残念な結果に終わった」と報じた。
MKスポーツによると、女子ハンドボールは11回連続で五輪に出場しているアジアの強豪で、歴代韓国球技種目で最も多い2個の金メダル(88年ソウル大会、92年バルセロナ大会)を獲得したという。
ところが、近年国際大会で低迷し、女子ハンドボールの最後の五輪メダルは、08年北京大会の銀メダルだという。16年間、五輪のメダルから遠ざかっている。
1次リーグ敗退を受け、「イルガンスポーツ」(ウェブ版)は「球技種目が『全滅』...唯一のハンドボールチームでさえベスト8進出を逃した」とのタイトルで記事を公開した。
記事では「サッカーやバレーボールなどはパリにすら行けなかった中、女子ハンドボールが敗退したことで、韓国のパリオリンピックの球技種目は文字通り全滅した」とし、「パリオリンピックの球技で韓国国旗を身に着けている選手を見ることができなくなる」と嘆いた。
韓国の1次リーグ敗退は、16年リオデジャネイロ五輪以来8年ぶりだという。