プロボクシング元WBA世界フェザー級王者のバリー・マクギガン氏(64)が、パリ五輪女子ボクシングで起こっている「性別騒動」について、国際オリンピック委員会(IOC)を痛烈に批判した。英紙「デイリー・ミラー」(ウェブ版)が2024年8月2日に報じた。
今大会のボクシング競技はIOCが運営
騒動の発端となったのは、8月1日に行われた女子66キロ級2回戦だ。イマネ・ケリフ(アルジェリア)が、アンジェラ・カリニ(イタリア)に1回46秒で棄権勝ちしたことが世界的に波紋を広げた。
試合開始からケリフの強打がさく裂し、カリニはパンチに耐え切れず、わずか46秒で棄権を申し出た。
試合後、ケリフがカリニのもとに歩み寄るも、カリニは反応せず。その後、キャンバスに膝をつけて号泣した。
複数の海外メディアによると、ケリフは23年に行われた世界選手権のDNA検査で、XY染色体を持っていることが判明し、出場権をはく奪された。
同選手権は国際ボクシング協会(IBA)が主催したが、組織内でのスキャンダルなどでパリ五輪の運営から外された。このような経緯で、今大会のボクシング競技はIOCが運営している。