日本人選手のメダルラッシュで盛り上がりを見せているパリ五輪。選手たちのパフォーマンスを裏方として支えるのは、ボランティアの存在だ。今回、ボランティア目線で開会式を中心としたパリ五輪の様子を伝える。
パリ五輪オリジナルの支給品を紹介
J-CASTニュースの取材の応じ、パリ五輪の様子を伝えてくれたのは、Xユーザー・楽士さん(@melodishkun)だ。2021年の東京五輪でもボランティアを務めたが、無観客だったことに心残りを覚え、パリ五輪にも応募した。
楽士さんには、パリ五輪のスタッフとして以下のグッズが支給されたという。
シャツ4枚、ジャンパー1着、パンツ2本、ソックス4足、シューズ1足。
スポーツバッグ1個、バナナバッグ1個。帽子も1つ支給された。
この赤いカードは、交通機関ICカード「ナヴィゴ イージー」だ。
オリンピックとパラリンピックで計2枚。大会関係者専用の仕様となっており、大会期間中、パリの特定区間の公共交通機関に自由に乗ることができるそう。
パリの公共交通機関では、パリ中心街から円状にゾーン1から5まで区分けされ、運賃が設定されている。このパスではシャルル・ド・ゴール空港、ディズニーランド・リゾート・パリのあるゾーン5まで乗ることができるという。
そのほか、大会期間中は常に首から下げ、身分証としての役割を果たす「アクレディテーションカード」も支給された。
開会式では選手団の下船を誘導
今回、楽士さんはパリ五輪の開会式で、セーヌ川をパレードでやってくる選手団の下船誘導をしたのだそう。
集合場所入り口。「入場できるステッカーの種別が書いてあります」と楽士さんは説明する。
選手団への案内板。
下船エリアにはカフェコーナーがあり、休憩中は無料でコーヒーやお菓子をいただけたそうだ。
楽士さんは先頭・ギリシャの選手団を迎えたほか、韓国、イランとインドネシア、最後にシンガポールの船を迎え、下船誘導をした。
選手を間近で迎えることは喜びのひとつだが、ボランティア同士の交流も楽しんだ。
日本人ボランティア有志約60名が参加するLINEグループでは、オリジナルピンバッジを作った。「お世話になったスタッフさんや一部のボランティア仲間」に渡したという。
楽士さんは「フランス語だけの人、英語も話す人もいましたが、皆さんアクティブで親切な方ばかり。良いコミュニケーションが取れて本当に楽しいひとときでした」と振り返った。