パリ五輪で活躍する卓球選手のスポーツマンシップに感嘆するファンが続出している。
2024年8月2日に行われた卓球・女子シングルスの準決勝では、日本の早田ひな選手に勝利した中国のエース・孫穎莎選手の気遣いに、「実力だけでなく人間性も一流だわ」「優しい世界チャンピオン」といった声がXで散見された。
早田選手のけがを心配
試合は孫穎莎選手のストレート勝ちだった。サウスポーの早田選手の左手にはテーピングが巻かれていた。試合終了直後の握手の場面で、孫穎莎選手が早田選手の左手を気遣うような素振りがあった。
この行動について、Xでは「実力だけじゃなく人間性の素晴らしさも持ち合わせてる」「卓球ファンとして大好き」「優しい世界最強」などと、孫穎莎選手を称賛する声が目立つ。
中国のスポーツメディア「搜狐体育」のウェブ版の記事には、「試合後、孫穎莎は率先して早田ひなと握手を交わし、左手の負傷について尋ねると、早田ひなは軽く微笑んで、大したことはないと答えた」との記載がある。
また、孫穎莎選手は試合後のインタビューで早田ひな選手のけがを心配していたという。
孫穎莎選手というと、混同ダブルスでの表彰台での行動も話題になった。この種目は中国が金メダル、北朝鮮が銀メダル、韓国が銅メダルだった。
表彰台で韓国の選手がメダリスト6人の集合写真を撮影する際に、率先してアングルを指示したり、一番高い表彰台から降りて画角を調整する姿が「優しい」と好感を呼んだ。