相手が不利と見るや、まともに組まず
リネール選手は過去の五輪で、日本人選手との「因縁」がある。リオデジャネイロ五輪の柔道男子100キロ超級決勝で、原沢久喜選手との試合が批判を浴びたのだ。
開始から1分少々で、原沢選手は2度の指導を取られた。するとリネール選手は、徹底的に原沢選手から逃げ回る戦術を取った。
今回のパリ五輪では指導3つで反則負けとなるが、リオ五輪当時は反則ポイントが1つでも多いと負けだった。まともに組み合わず、ほとんど技を出させないリネール選手。結果、金メダルをもぎ取った。
もちろんこれは、当時のルールでは違反でもなんでもない。だが逃げまくるスタイルは、批判を浴びた。以後、強くても「潔くない」「汚い」手を使う選手だと感じる人がいるようだ。
それだけに、今回の騒動で「なぜリネール選手は許されたのか」と釈然としない向きが、Xには多くみられた。