パリ五輪ボクシング女子66キロ級準々決勝に出場するアンナルツァ・ハモリ(ハンガリー)のSNSに、次戦を「ボイコット」するよう呼びかける声が寄せられている。
ハモリは2024年8月3日に行われる準々決勝で、「性別騒動」の渦中にあるイマネ・ケリフ(アルジェリア)と対戦する。
「試合は行わず、棄権してください」
ケリフとの対戦が決まったことを受け、ハモリのインスタグラムには、ハンガリー語や英語で書かれたコメントが多数寄せられている。
コメント欄には「次の試合では頑張ってください」「ノックアウトして屈辱を与えてください」「次の試合であなたがどんな決断をしようとも応援します」「これからも頑張ってください!」と、エールを送るコメントがある一方で、対戦を拒否してほしいと願う声が多数寄せられた。
「戦うことを拒否してください」「どうか戦わずに女性スポーツのために立ち上がってください!!!!」「試合をボイコットしましょう!」「試合は行わず、棄権してください」「明日は...戦わないで...ください...」「チャンピオンよ、戦わないで!」
ケリフは8月1日に行われた女子66キロ級2回戦で、アンジェラ・カリニ(イタリア)に1回46秒で勝利した。
2回戦は開始からケリフの強打がさく裂
試合開始からケリフの強打がさく裂し、カリニはパンチに耐え切れずに棄権を申し出た。
試合後、カリニはキャンバスに膝を付けて号泣。海外メディアによると、カリニは「あれほど強いパンチを受けたことは今までなかった」と振り返ったという
複数の海外メディアによると、ケリフは23年に行われた世界選手権のDNA検査で、XY染色体を持っていることが判明し、出場権をはく奪された。
同選手権は国際ボクシング協会(IBA)が主催したが、組織内でのスキャンダルなどでパリ五輪の運営から外された。このような経緯で、今大会のボクシング競技は、国際オリンピック委員会(IOC)が運営している。
ケリフの「性別騒動」は世界的に波紋を広げ、プロボクシングの元世界王者がSNSで、ボクシング競技を運営する国際オリンピック委員会(IOC)に対して怒りを示した。
女子66キロ準々決勝は3日に2試合が行われる。