開催中のパリ五輪をめぐって、実業家のひろゆきこと西村博之氏によるXポストが波紋を広げている。
話題になっているのは、2024年8月1日に行われたパリ五輪・ボクシング女子66キロ級2回戦についての投稿だ。試合は、開始46秒でイタリアのアンジェラ・カリニ選手が棄権して、アルジェリアのイマネ・ケリフ選手が勝利した。
「金玉取った男性は、金玉取った男性です。女性ではないです」
勝利したケリフ選手は、21年の東京五輪でも準々決勝進出したが、23年に行われた世界選手権は「体内のテストステロン濃度が高い」として失格となった。その理由を後に、国際ボクシング協会のウマル・クレムリョフ会長は「(DNA検査で)XY染色体を持っていることが判明したため、スポーツイベントから除外された」と語っている。
こうした経緯もあり、カリニ選手の五輪出場には、批判的な声も見られる。各種報道によると、棄権したカリニ選手を擁するイタリアのジョルジャ・メローニ首相は「男性の遺伝子的特徴を持つ選手は女子種目に参加するべきではない」と反発。一方で、IOC(国際オリンピック委員会)のマーク・アダムス広報部長は、東京五輪にも出場していることなどを理由に「問題ない」との認識を示している。
そんな中、ひろゆき氏は8月1日にXを更新し、試合について以下のようにポストした。
「元男性が、女子オリンピックボクシングに参加。元男性の余裕勝ち。金玉取った男性は、金玉取った男性です。女性ではないです。トランスジェンダーは、トランスジェンダーであって、女性ではない。女性の大会に元男性を参加させるのは、女性の機会を奪う」