携帯4社ポイント・金融サービス競争、楽天「一人勝ち」のなぜ docomo、au、SoftBankの反撃は? どこがオトクか専門家に聞く

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楽天の課題は、「実店舗での利用」と「企業の信頼度」

――ところで、MMD研究所が7月に発表したばかりの「2024年7月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」の経済圏の「総合満足度」では「イオン経済圏」がトップ、2位は「PayPay経済圏」で、「楽天経済圏」は3位です。このギャップはどういうわけでしょうか。楽天モバイルの課題はどこにありますか。

担当者 その調査では、満足度を「総合満足度」以外にも10項目で評価しています。

総合満足度1位のイオン経済圏は「実店舗での利用シーンの多さ」「企業の信頼度」などの3項目でトップ、2位のPayPay経済圏は「サービスの充実度」「サービス同士の連携の良さ」などの4項目でトップになりました。

しかし、楽天経済圏は「提供しているサービスの種類の豊富さ」「ポイントプログラム」の2項目でトップですが、「実店舗での利用シーンの多さ」と「企業の信頼度」ではかなりポイントが低く、満足してもらうための設備を整えることが課題といえます。

――なるほど。今後の通信キャリアの共通ポイント・金融サービス競争はどうなっていくでしょうか。

担当者 通信と金融の融合や、会員基盤を軸にしたサービス展開が今後の経済圏競争のカギになるでしょう。

docomo、au、SoftBankのグループ内の金融サービスとの連携や、楽天モバイルのプラチナバンド商用利用開始によるシェアの変化など、各社の動きが利用者の満足度に影響していくと考えます。

今後さまざまなサービスが連携していくことでオトクになり、経済圏への囲い込みが強化されていくと思います。ユーザーの利便性を軸にどのように展開していくかが各社の腕の見せどころになるので、今後も注目していきたいと思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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