パリ五輪柔道で相次ぐ「疑惑判定」に、インターネット上では呆れた声が上がっている。
男子90キロ級決勝が2024年7月31日、シャンドマルス・アリーナで行われ、日本代表・村尾三四郎(23)が、東京五輪金メダリストのラシャ・ベカウリ(ジョージア)に合わせ技一本で敗れ、銀メダルに終わった。
「なぜ村尾選手のときはビデオ判定しなかったのか?」
試合は序盤、村尾がペースをつかみ、開始1分過ぎに小外刈りで技ありを奪った。試合巧者ベカウリは技ありを奪い返し、勝負は終盤にもつれこんだ。
残り30秒となったところで、村尾が内股を仕掛けた。
ベカウリが尻もちをつき、村尾の内股が決まったかにみえたがポイントを奪えず。逆に、残り5秒に技ありを奪われ一本負けを喫した。スポーツ紙の報道によると、場内は大ブーイングに包まれたという。
インターネット上では、村尾の内股がポイントを奪えなかったことで、審判に対する批判が殺到した。
Xでは「また出たよ疑惑判定」「今回のオリンピック柔道は審判の判断にムラが有りすぎ」「なぜ村尾選手のときはビデオ判定しなかったのか?」「パリオリンピック柔道の審判はひどすぎる」「今回の柔道で日本人選手が受けたおかしな判定何度目だよ」「ダンマリ決め込んで舐められっぱなしはうんざりなんだよ」「今回ほど疑惑の判定が多すぎると、うんざりします」「日本勢が失う金メダルは幾つになるか?」などのコメントが寄せられた。
永山、橋本に続き村尾までも...
今大会、柔道で「不可解判定」が頻発している。
男子60キロ級準々決勝では、日本代表・永山竜樹(28)が、フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)と対戦し、「不可解判定」に泣いた。
男子73キロ級準々決勝では、日本代表・橋本壮市(32)が、地元フランスのジョアンバンジャマン・ガバ(23)と対戦し、3つの指導を受けて反則負けを喫した。審判の指導の基準が曖昧だとし、インターネット上で物議をかもした。
女子の試合でも、カナダ代表と韓国代表の対戦となった女子57キロ級決勝で、審判の指導をめぐり、韓国メディアが「疑惑」を指摘。試合は韓国代表が指導3つを受けて失格負けを喫した。
そして、今回の村尾だ。このように今大会の柔道では、連日のように審判の判定が波紋を広げ、インターネット上で大きな話題を呼んでいる。