パリ五輪柔道女子52キロ級の試合で、2回戦敗退を喫した阿部詩選手(24)が試合後に号泣したことをめぐり、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏(66)が2024年7月30日、YouTubeで改めて苦言を呈した。
「もうちょっと毅然としてほしかったなとは思います」
パリ五輪、兄妹で連覇が期待された阿部一二三選手と詩選手。しかし詩選手は、2回戦で世界ランキング1位のウズベキスタン代表・ディヨラ・ケルディヨロワ選手に一本負け。試合後、コーチに支えられながら悔しさのあまり泣き叫ぶ姿を見せた。
東国原氏は29日、「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(CBC、TBS系)に出演した際に「お叱りを受けるかもしれないけど。阿部詩さんが悔しいのは分かるけど、あの泣きってのはどうなのかなと思いました。柔道家として、武道家として、もうちょっと毅然としてほしかったなとは思います。そこにへたり込んでずっと泣いてるのはどうなのかなと。悔しいのは非常にわかったんですが」と苦言を呈していた。
その後もXで「悔しいのも泣きたいのも勿論理解出来る。役員から退場を促され次の選手も足止めされている。それでも泣きじゃくる事を肯定出来るのか」「柔道で負けた選手は山程いる。競技進行を妨げてまで泣きじゃくった選手が過去にいただろうか」などと改めて疑問を述べていた。
「ちょっとリアクションが稚拙だったのかな」
さらに「阿部詩選手の号泣に私見を述べたことで賛否両論が上がっています」と題した動画を投稿。再度「あれはちょっといただけないかなという感じがします」とし、こう述べた。
「柔道家・武道家として勝っても負けても礼節を重んじて取り乱さないというか、毅然とした冷静な態度というのが、やはり柔道なんじゃないかなと思うんですね。心技体が問われる。本当に苦しかったんでしょう、悔しかったんでしょう。周囲に配慮を欠いたのではないかと思います。泣きたいのはわかるんですけど、しゃがみこんで泣きじゃくるのは......。大会役員に『早くどいてください』と促されていましたよね。ちょっとリアクションが稚拙だったのかな。負けを真摯に受け入れて相手をリスペクトする態度も重要だったと思います」
詩選手に改めて苦言を呈した動画には、次のようなコメントが寄せられている。
「自分はオリンピック選手でもメダリストでも何でもないし、とやかく言う権利は全く無いと思います」
「ああいうものすごい悔しがり方もオリンピックの面白さの一つ、くらいの広い心を持ったほうがいいですよ」
「何回言ってるの?一度言ったならもういいでしょ」
「一種のいじめだよね。ここまでくると。ほんとに最低だと思うわ」