最下位に低迷しているのは必然と言える。西武が2024年7月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)でサヨナラ負けを喫した。
「こんな試合をしていては勝てません」
開幕から12連敗は56年の東映に並ぶ開幕から同一カード連敗記録のパ・リーグワーストに。スポーツ紙記者は厳しい表情を浮かべる。
「正直、守備がアマチュアレベルです。こんな試合をしていては勝てません。投手がかわいそうですよ。技術もそうですけど、守備に向き合う意識を考えないと。考えているのかもしれませんが、漠然と守っているようにしか見えません。危機感を持たなければ、連敗記録がさらに伸びますよ」
初回に先頭打者・岡大海の平凡な三塁ゴロをさばいた山村崇嘉が、一塁に悪送球。二塁への進塁をゆるしたのをきっかけに、3点を先制された。
その後に逆転に成功したが、8回2死満塁のピンチで藤原恭大の高く弾んだ二塁ゴロを処理した外崎修汰が悪送球。三塁走者だけでなく、二塁走者の本塁生還を許して逆転を許した。
再び同点に追いつく執念を見せたが、直後の9回2死満塁で小川龍成の三塁前に仕掛けたセーフティーバントに、山村が猛ダッシュしたがボールが手につかずサヨナラ負けを喫した。
あの場面で仕掛けた小川の勇気ある決断は称賛されるべきだが、対応が遅れた山村が、セーフティーバントを頭に入れていたかというと疑問が残った。