アルピニストの野口健氏は2024年7月31日、世界で2番目に高い山「K2」で滑落した登山家の平出和也さんと中島健郎さんの救助活動が打ち切られたと報じられた件を受け、「救助打ち切りは極めて残念ですが仕方がない」とXでコメントした。
「お二人には感謝しかない。しかし、残念だ」
平出さんと中島さんが所属する「石井スポーツ」によれば、7月27日に2人が7000メートル地点から滑落したと連絡があった。だが、標高が高い急斜面でヘリコプターが着陸できなかったという。
30日、滑落時点から2人に動きがないことや上部に亀裂があり崩落の危険性もあることから、家族の同意の下で活動終了を判断したと発表された。
この報道を受け、野口氏は31日、自身のXを更新。「救助打ち切りは極めて残念ですが仕方がない」とコメントし、こう語った。
「特に平出君は自身の捜索活動で『2次遭難』が発生してしまう事の苦しさを誰よりも深く胸に刻んでいたはず」
続けて、野口氏は「トップクライマーとして激しく生き、輝いていた生き様がとても眩しかった。お二人には感謝しかない。しかし、残念だ」と心境を語った。