企業の採用担当者は大学1年生夏休みからアタック! 早すぎる就活...学生がメリットを活かすには/dodaキャンパス編集長・岡本信也さん

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就活の早期化は、入社後のミスマッチが生じる一因

――「シューカツ!」とあまり意識しないで、気軽な社会勉強という気持ちで始めればいいわけですね。今回の調査で特に強調しておきたいことがありますか。

岡本信也さん 企業側でも大学1、2年生との接点づくりは、「エントリー率が上がった」「低学年で接点がある学生は人柄も理解できているので、選考時の時間削減につながった」などと、実施施策の66.3%に成果が出ていると満足しています。

しかし、課題感として、就活が本格化する大学3、4年生向けの施策に比べ、1、2年生はどういうプログラム内容を設計すれよいかを挙げる企業が多く、試行錯誤している様子が伺えます。

また、学生側から見ると、早期化の影響で、就活本番期前までに自己分析などを通じた自身のキャリア観を醸成するための十分な時間を確保できないため、自分の興味・関心のある分野という限られた選択しかできないことになります。

結果として入社後のミスマッチなどが生じる一因となっています。大学生が低学年期から将来のキャリアについて考える機会は、学生、企業双方に、今後ますます求められてくるでしょう。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
岡本 信也(おかもと・しんや)
dodaキャンパス編集長

2006年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。人材紹介事業に従事し、主に商社・不動産領域の法人営業として採用支援などを経験。その後、転職メディア事業で中堅、中小企業を担当する法人営業組織のマネジメントに従事。
2018年からベネッセi-キャリアに出向し、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを経験後、同事業部の営業部長を経て、2023年4月に事業本部長、dodaキャンパス編集長に就任。

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