企業の採用担当者は大学1年生夏休みからアタック! 早すぎる就活...学生がメリットを活かすには/dodaキャンパス編集長・岡本信也さん

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企業側の狙いは、大学との関係を強めたい

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したベネッセi-キャリアの「doda(デューダ)キャンパス」編集長の岡本信也さんに話を聞いた。

――近年、大学生の就活がスピードアップし、2025年卒(大学4年生)の内定率が7月1日段階で90%に達した調査もあります。ベネッセi-キャリアの調査では、2026年卒(大学3年生)がいつごろから就活を開始したのか、また、企業側がいつごろから接点づくりを始めていたのか示すデータがありますか。

岡本信也さん 現在の3年生が就活を始めた時期は、3年生の4月(34.5%)がトップ、2位は5月(25.2%)です。合わせて約6割が、3年生になった直後からスタートしています。2年生から動いた学生も8.1%、1年生から始めた人も3.5%いました。

企業が、接点づくりを開始した時期の調査は、じつは今回が初めてです。ほかの就職関連会社でもこれまで調査したことはなかったのでないかと、自負しています。会社説明会や職場見学など、さまざまな施策の開始時期で最も多かったのが「大学1年生の7~9月」ということになります。

この結果には私たちも驚いています。

――大学1年生の夏休みとは早すぎますよね。企業がこれほど早く学生と接触したい理由は、ズバリ何しょうか。企業側にとってどんなメリットがあるのでしょうか。

岡本信也さん 1つ目は学生に自分の会社の認知度を上げること。2つ目は大学との関係性を強化することです。

コロナ禍以降、学生・大学双方との接点は希薄になりましたが、学生採用を続けるうえで大学キャリアセンターとの接点は重要です。「キャリア教育の充実」「学生と社会との接点を持たせたい」という大学側のニーズと、企業側のニーズが合致していることも考えられるでしょう。

――企業側のメリットはわかりますが、学生側のメリットはどこにあるのでしょうか。低学年の頃は、学業や部活など大学生らしい生活に専念することが大切と思いますが、いかがでしょうか。

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