企業の採用担当者は大学1年生夏休みからアタック! 早すぎる就活...学生がメリットを活かすには/dodaキャンパス編集長・岡本信也さん

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   ええっ、就職活動は大学1年生の夏休みから?! 年々、大学生の就活が早まるなか、企業の採用担当者は入学直後から接点づくりを図っており、実際に大学1、2年生のうちからオープンキャンパス(会社説明会)などを盛んに実施している。

   学生の就活支援や企業の採用支援を行なう「ベネッセi-キャリア」(東京都新宿区)が2024年7月19日に発表した「『大学1、2年生向けのキャリア形成』に関する企業担当者の意識・実態調査」で、特に大学1年の夏休みがターゲットになっていることが明らかになった。

   そんなに早くから就職活動をして学業のほうは大丈夫なのか。調査担当者に聞いた。

  • オープンカンパニーで企業の話を聞く大学生(写真はイメージ)
    オープンカンパニーで企業の話を聞く大学生(写真はイメージ)
  • (図表1)大学1、2年生向けキャリア形成に関する接点づくりの必要性(ベネッセi-キャリア作成)
    (図表1)大学1、2年生向けキャリア形成に関する接点づくりの必要性(ベネッセi-キャリア作成)
  • (図表2)大学1、2年生向けキャリア形成支援の実施状況(ベネッセi-キャリア作成)
    (図表2)大学1、2年生向けキャリア形成支援の実施状況(ベネッセi-キャリア作成)
  • (図表3)施策を大学1、2年生のいつ実施する(ベネッセi-キャリア作成)
    (図表3)施策を大学1、2年生のいつ実施する(ベネッセi-キャリア作成)
  • (図表4)大学1、2年生向け施策実施の成果(ベネッセi-キャリア作成)
    (図表4)大学1、2年生向け施策実施の成果(ベネッセi-キャリア作成)
  • 岡本信也さん(本人提供)
    岡本信也さん(本人提供)
  • オープンカンパニーで企業の話を聞く大学生(写真はイメージ)
  • (図表1)大学1、2年生向けキャリア形成に関する接点づくりの必要性(ベネッセi-キャリア作成)
  • (図表2)大学1、2年生向けキャリア形成支援の実施状況(ベネッセi-キャリア作成)
  • (図表3)施策を大学1、2年生のいつ実施する(ベネッセi-キャリア作成)
  • (図表4)大学1、2年生向け施策実施の成果(ベネッセi-キャリア作成)
  • 岡本信也さん(本人提供)

企業が学生対策を開始する時期トップは「1年生の7~9月」

   ベネッセi-キャリアの調査(2024年7月3日~6日)は、大学生の新卒採用に従事している企業担当者516人が対象。

   まず、大学1、2年生向けのキャリア形成に関して、「大学1、2年生との接点づくりの必要性を感じているか」と聞くと、「大いに感じる」(36.4%)と「やや感じる」(39.7%)を合わせて76.1%が必要性を感じていた【図表1】。

   その理由を聞くと(複数回答可)、「就活本番期前に大学生の自社認知度を高めたい」(68.4%)、「就活本番期前に大学生の自業界認知度を高めたい」(55.7%)、「自社にフィットする人材を早期に見つけたい」(51.9%)などが上位に上がった。

   実際のキャリア形成支援の実施状況を聞いたのが【図表2】だ。タイプ1のオープンカンパニーでは、「実施している」「実施を予定している」「実施を検討している」を合わせて45.1%が実施に前向きだ。タイプ2のキャリア教育では、実施に前向きなのは41.4%だった。

   注目すべきは、大学何年生のいつに実施するかを聞いた回答だ。

   【図表3】は、たとえばオープンカンパニーの実施時期を聞くと(複数回答可)、「大学1年生の7~9月」(42.1%)が最も多い。これは、キャリア教育でも同様で、「大学1年生の7~9月」(38.8%)がトップだった。

   つまり、企業の担当者は大学1年生の夏休みに焦点を当てているわけだ。まだ、大学に入って4か月しかたっていないのに、もう就職のことを考えなくてはならないのだろうか。

   企業側ではこうした早い段階でのアプローチについて、「成果あり」という回答が66.3%にのぼっている【図表4】。

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