パリ五輪競泳女子100メートル平泳ぎの試合中に珍事が起きた。複数の海外メディアが2024年7月28日に報じた。
テレビ視聴者を驚かせた珍事は、28日に行われた女子100メートル平泳ぎの予選中に起こった。
「オリンピックの英雄が必要だとは知らなかった」
英紙「デイリーメール」(ウェブ版)によると、試合の合間に突如、派手な水着を着た中年の男性が現れた。
予期せぬ「乱入者」に会場から歓声が上がり、口笛を吹く者もいたという。
この男性は、会場のざわめきに反応することなく、突然プールに飛び込んだ。約20秒間、プールにもぐり、水泳キャップを手にしてプールから上がった。
男性がスタンドのファンに手を振ると、多くの歓声が彼に向けられたという。
「デイリーメール」はこのときの様子を、「オリンピックの英雄が必要だとは知らなかった! 中年男性がスピード水着一枚になってプールに飛び込み、米国代表水泳選手の失くしたものを回収した姿にファンは感心」とのタイトルで記事化した。
ここでタネ明かしをすれば、この男性はボランティアのライフガードだったのだ。
記事によると、米国代表のエマ・ウェバーが水中に落とした水泳キャップを回収するために、プールに飛び込んだという。
「オリンピックでライフガードが何かやることになったのは史上初だ!」
男性の行動にインターネット上で「オリンピックでライフガードが何かやることになったのは史上初だ!」との驚きの声が上がり、「ライフガードの服装はまったく予想外だった」とのコメントに対し、「そうでもないよ。フランスだからね(笑)」と返信するものも。
記事では、「彼の重要な瞬間の映像がXを通じて広まると、彼は広く英雄として称賛された」とし、「意外なヒーローが誕生した」と表した。
日本のインターネットでも、「緊迫感の中、なかなかいいシーンだね」「最初は観客の乱入かと思いましたが、沈んだキャップを取りにいったんですね」「男が乱入?って思ってしまった笑」「不審者ではなく、スタッフだったので安心しました」「不審者が乱入してきたのかとハラハラしたよ」などの声が寄せられた。