パリ五輪、兄妹で連覇が期待された阿部一二三選手と詩選手。しかし、女子52キロ級で詩選手はまさかの2回戦敗退。悔しさに泣き崩れた。その後、兄・一二三選手が男子66キロ級で優勝をつかみ、詩選手はまたも涙する姿を見せた。SNSでは、もらい泣きする人が続出した。
「妹の分まで兄が頑張らないとという気持ちで一日頑張りました」
詩選手は、世界ランキング1位のウズベキスタン代表・ディヨラ・ケルディヨロワ選手に一本負け。試合後、コーチに支えられながら悔しさに泣き叫ぶ姿を見せた。会場からは詩コールが沸き上がった。
その後行われた男子66キロ級。決勝戦で一二三選手は、ブラジル代表のウィリアン・リマ選手に合わせ技一本勝ち、五輪2連覇を達成した。畳の上では笑顔だった一二三選手は、畳を降りてコーチと抱き合ったときに初めて涙を見せた。
観客席にいた詩選手も、一二三選手の優勝の直後に涙を浮かべていた。
試合後のインタビューで一二三選手は、「今日妹が負けてしまって、僕自身もすごい苦しい一日になったんですけど、妹の分まで兄が頑張らないとという気持ちで一日頑張りました」と話した。
SNSでは、阿部兄妹の悔し涙と嬉し涙にもらい泣きする人が続出。「阿部一二三選手も詩選手もどちらの試合見ても泣ける 何回見ても詩選手もらい泣き」「阿部兄妹には感動させられます...何度ももらい泣き 感動をありがとう」「柔道の阿部兄妹、本当に素敵な兄妹だわ...朝からもらい泣きしちゃった」といった声が書き込まれた。