パリ五輪柔道男子60キロの準々決勝の判定をめぐり、永山竜樹選手と対戦したスペイン代表・フランシスコ・ガルリゴス選手に、日本人から誹謗中傷が寄せられている。
スペインのスポーツ紙「アス」が報じた。
「待て」後の寝技、日本側が抗議するも覆らず
試合中、ガルリゴス選手は主審から「待て」がかかった後も約6秒間にわたって寝技を続行。永山選手は失神状態となり、一本を取られ負けとなった。永山選手はガルリゴス選手との握手を拒否。試合後も畳に残り不服の意を示し、鈴木桂治監督らも抗議したが、判定は覆らなかった。
全日本柔道連盟の金野潤強化委員長によると、永山選手は「待て」の声が掛かった時点で力を抜いたところ、ガルリゴス選手が締め技を続行したことで失神してしまったという。
一方「アス」の報道によると、ガルリゴス選手は場内の音で審判の「待て」に気づかなかったものの、永山選手が近づいてきたので放したという。「畳の上で失神してしまうことは、ライバルの勝利を意味する。常にそうだったし、ルールは誰にとっても同じです」と話したと報じている。