パリ五輪のシャトルバスをめぐり、韓国競泳代表選手たちから不満の声が噴出している。複数の韓国メディアが2024年7月27日に報じた。
「MKニュース」(ウェブ版)によると、複数の競泳代表選手らがシャトルバスの実情を訴えたという。
「エアコンはつかず、窓も開けなくしてある」
自由形のエース、キム・ウミン(22)は「バスの中が暑すぎる。エアコンはつかず、窓も開けなくしてあり内部温度が本当に高い。他の国のある選手がバスで倒れたと聞いた」と訴えたという。
24年世界選手権男子200メートル自由形で金メダルを獲得したファン・ソンウ(21)も、取材に対して、次のように不満を漏らしたとのこと。
「バスに本当に多くの選手が乗るからサウナのようだ。外の気温よりバスが暑くなる状況が発生する。選手村からプールまで、今日は1時間半かかり、とても大変だ。テロの脅威のせいか窓も開けられなくて安全要員がテープを貼っていた。解決策が必要だ」
記事によると、通常、選手村と大会の本番会場プールまでは車で約20分ほどだが、選手が乗るシャトルバスは直通路線ではなく、40分から50分ほどかかるという。
「ある女性選手は床に腰を下ろし...」
「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、韓国選手団関係者が撮影したシャトルバス内の写真を添付し、記事を公開した。
記事では、「選手用シャトルバスの実態写真は衝撃的だ」とし、車内の様子を次のように説明した。
「座席が絶対的に不足しているバスの中で、ある女性選手は床に腰を下ろし、狭い通路に入り込んだ選手が立ったまま移動している。 時には立つ場所すらなく、練習・試合時間より早く出発した一部の選手に降りるように要求する不合理なケースも発生した」
スポーツ朝鮮によると、韓国選手団の総監督を務めるチャン・ジェギュン氏は、「シャトルバスと関連組織委員会に強く抗議したが、全く改善されていない」とし、「水泳(チーム)は独自のホテルを確保した。選手村の指導者を通じて韓国料理を配達して食事を提供するつもりだ。卓球もシャトルバスの問題の報告を受けて議論中だ」などと語ったという。