2012年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリストの松本薫(36)さんが、2024年7月28日放送の「サンデージャポン」(TBS系)に出演し、パリ五輪男子柔道60キロ級で起こった「不可解判定」について私見を述べた。
相手の選手が主審の『待て』聞こえているかどうか分からない
番組では、永山竜樹(28)が60キロ級でメダルを獲得したことを伝えた上で、フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)との準々決勝で不可解な判定があったことに言及した。
問題視されているのは、永山がガルリゴスに絞められたシーンだ。
主審が「待て」を宣告するも、ガルリゴスは永山をその後6秒間絞め続けた。結果、永山は失神し、技が決まったとみなされ「片手締めで」一本負けを喫した。
結果に納得のいかない様子の永山は、約3分間畳を下りずに抗議の意思を示し、鈴木桂治監督をはじめとする日本選手団側も激しく抗議。しかし、判定は覆らなかった。
スポーツ紙などの報道によると、全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は今回の判定について、国際柔道連盟に文書での抗議を行ったという。
12年ロンドン大会、16年リオデジャネイロ大会と、2大会連続で五輪出場を果たした松本さん。自身の五輪での経験を踏まえ、今回の「不可解判定」に関して私見を述べた。
松本さんは「相手の選手が(主審の待てを)聞こえているかどうか分からないんですよ。歓声が大きいので」と前置きし、こう続けた。