パリ五輪開会式が2024年7月27日(日本時間)、パリ・セーヌ川沿いで行われ、各国の紹介時に韓国が北朝鮮と取り違えられた。複数の韓国メディアが同日報じた。
地元メディアによると、韓国選手団は開会式に50人余りの選手が参加。セーヌ川に沿って遊覧船に乗って入場したが、その際、会場のアナウンサーが韓国を北朝鮮と紹介するハプニングが生じたという。
「早朝テレビで開会式を観戦していた国民は驚愕」
このようなまさかの「紹介ミス」に韓国メディアが一斉に反応した。
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は「大韓民国が朝鮮民主主義人民共和国だと?」などのタイトルで記事を公開し、大会組織委員会の運営の不手際に激怒した。
記事は、「パリ五輪開会式で開始から信じられないようなおかしな事故が発生した」と書き出し、厳しい論調で次のように怒りを示した。
「韓国を北朝鮮と紹介した場内アナウンサーの致命的なミスに、早朝テレビで開会式を観戦していた国民は驚愕した。男性アナウンサーが韓国をフランス語で『北朝鮮』と紹介した後、女性アナウンサーが英語で『北朝鮮』と繰り返し紹介した」
そして、皮肉交じりに、こう記した。
「パリオリンピックに韓国はなく北朝鮮が2回入場したことになる」
「北朝鮮はフランス語表記によって全体の153番目に入場した。場内アナウンサーが北朝鮮をフランス語と英語の両方で正しく呼称し、場内アナウンサーの呼称通りなら、パリオリンピックに韓国はなく、北朝鮮が2回入場したことになる」
同メディアによると、韓国選手団は紹介ミスの事実を確認した後、緊急会議を開いて対応策を協議するという。
開会式に出席した文化体育観光部第2次官のチョ・ジラン氏と大韓体育会長のイ・ギフン氏が27日午後に記者会見を開いて、韓国の立場を明らかにするという。
記事によると、大韓体育会は「場内アナウンサーの原稿が間違っていたようだ。該当内容は選手団にすぐに報告された。パリオリンピック組織委員会と国際オリンピック組織委員会に強く抗議し、今後、競技場でもこのようなことが起こらないように再発防止のための対策を立てる」と述べたという。