新潟県長岡市の「寺泊水族博物館」公式Xが2024年7月23日に公開した「本日の問い合わせ」が注目を集めている。
寺泊水族博物館は、新潟県長岡市が設置・運営する海に囲まれた市立水族館だ。300種1万点の海中生物を飼育している。
「少しづつ世間へ広まっていてとてもうれしい飼育員です」
注目を集めているのは、博物館公式Xアカウントが23日に公開した「本日の問い合わせ」に関する投稿だ。
「『スーパーで買った野菜にカタツムリがついていた。他県産なので、その辺に逃がさない方がいいですよね...?』と当館に大事に連れて来てくれました」とするもので、葉っぱの上に小さなカタツムリが乗った写真も添えられている。カタツムリは黒い角を大きく伸ばし、野菜の上を悠々と這っている。
梅雨の時期などによく見かけるカタツムリだが、実は日本全国に数百種以上も生息しており、地域でしか観察できない種も多数存在しているとされる。
野菜にくっついたまま運ばれてきたカタツムリをそのまま捨ててしまうと、その地域にすむカタツムリの生態系を荒らしてしまうこともあり得る。博物館を訪れた客はこうしたことを懸念して、保護を依頼したようだ。
博物館の担当者は、「産地不明の生き物を野外に放さないということが少しづつ世間へ広まっていてとてもうれしい飼育員です。カタツムリかわいいね...!」と喜びをつづっている。
自然やカタツムリへの思いやりにあふれた投稿に、ほっこりしたとのコメントが相次いでいる。
「カタツムリ見つけた方駆除しようとしないところが優しいなぁ」
「放してはいけないのは勿論ですが、袋に詰めてゴミに出してしまうとかでもなくわざわざ届け出る辺りの優しさも素晴らしいですね」
「気持ち悪がってスーパーにクレームの電話いれる人もいるだろうに、こんなに大事に扱われてカタツムリも嬉しいでしょうね」