ピアノ、水泳、英会話...「習い事教室」が大ピンチ コロナから「V字回復」追い風も吹いているのになぜ...生き残り策は?

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生活費を削り、月謝を捻出に苦労する会員が増えている

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当した東京商工リサーチ情報本部の内田峻平(うちだ・しゅんぺい)さんに話を聞いた。

――習い事教室には追い風が吹いているうえ、売り上げがV字回復しているのに利益が半減している理由は、ズバリ何でしょうか。

内田峻平さん コロナ禍で減少した会員が戻れば売り上げが回復しますが、この間に人件費、電気・光熱費、テナント代などが上昇したため、利益回復が難しいのが実情です。

また、実質賃金が目減りするなか、生活費のどこかを削り必要な月謝を捻出している会員が増えており、月謝の値上げはお客離れと背中合わせで簡単ではありません。

――習い事教室といっても、エアロビクスやリトミック、絵画、書道、茶道、英会話、ピアノ、バレエ、IT関連などさまざまな分野がありますが、特にこの分野が時代に合わなくてピンチに陥っているとか、この分野は需要が伸びて業績が安定しているとか、トレンドによる細かな違いなどはあるのでしょうか。

内田峻平さん トレンドによる違いというよりは、仕事に直接結びつくリスキリングのニーズや、仕事から離れた余暇や趣味、健康などを、どう取り込むかが大事です。その際、密度と満足度の高いサービスを提供し、相応の対価をいただくことがポイントになります。

一方、その正反対に安い料金で、お客の自主性に任せたスキル支援サービスなど、多様なビジネスモデルがあり、差別化を図れるかどうかで業績に差があるように感じます。
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