「働きすぎニッポン」と言われながら...仕事よりも余暇の人7割 日本人をレジャー派に変えた「働き方改革」と「コロナ」

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働き方改革関連法が、余暇派の人間を増やした

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった日本生産性本部の広報担当者に話を聞いた。

   ――2009年以降14年間の【図表1】のグラフをみると、仕事より余暇を優先する人が増えています。いつから日本人は「仕事人間」から「余暇人間」になったのでしょうか。ズバリ、その理由は何ですか。

広報担当者 「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」と答えた人(青色のグラフ)を見ると、2014年頃まではほぼ横ばいなのです。ところが、2015年から2017年にかけて増え始めています。

2015年は「働き方改革の元年」といわれます。4月に大きな柱である「時間外労働割増賃金の削減」「年次有給休暇の取得」「フレックスタイム制度の見直し」「裁量性労働体制の見直し」「高度プロフェッショナル制度の創設」など5点を主な内容とする「労働基準法等改正案」が国会に提出されました。

つまり、「ワークライフバランス」について、「ワーク」(働く)より「ライフ」(生活)を重視する気運が、企業と働く人々の間に盛り上がるきっかけになったのです。

   ――たしかに社会全体に「働き方改革」と「ワークライフバランス」という言葉が広がりましたよね。

広報担当者 【図表1】では、2019年には青色の「仕事より余暇に生きがいを求める」人の割合がまた増えましたが、これは2019年から働き方改革関連法が順次施行されていったことが大きいと思います。
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