2024年7月26日からプロ野球は後半戦が始まる。
セ・リーグは首位・巨人から4位・阪神まで3.5ゲーム差の大混戦だ。5位の中日も8ゲーム差と逆転優勝が不可能ではないだけに、モチベーションは高いだろう。
だが、2.5ゲーム差で巨人を追いかける3位のDeNAは懸念材料がある。球宴で負傷交代したオースティンだ。
楽天・辰己涼介の引っ張った打球が顔面を直撃
左肋骨の疲労骨折で出場辞退した筒香嘉智の代役で球宴に初出場した。第1戦で2回に先制の中前適時打を放ち、一挙9得点を奪う引き金に。第2戦でも5回に打った瞬間に本塁打と分かる2ランを左翼席に運んだ。
最高の球宴で終わるはずだったが、9回に一塁の守備でアクシデントに見舞われた。
左打者・辰己涼介(楽天)の引っ張った打球が顔面を直撃。口元を抑えて痛みをこらえていたが、流血していた。球場がどよめきに包まれる中、ベンチに下がって途中交代した。
好調をキープしていただけに...「打線の迫力が全く変わってきます」
「コーチでベンチ入りしていた三浦大輔監督は試合後に表情を曇らせていました。オースティンがいるのといないのでは、打線の迫力が全く変わってきます。長期離脱ということはないと思いますが、すぐにスタメンで復帰できるかは不透明です。早期に戻ってくれれば安心できるのですが...」(スポーツ紙記者)
たび重なる故障に泣かされてきた助っ人は、今季も4月10日の中日戦(横浜)で、走塁の際に右太もも裏を痛めて負傷交代した。
5月17日に1軍復帰すると、打線の核に。6月に打率.346、5本塁打、17打点で自身初の月間MVPを受賞し、7月も15試合出場で7本塁打と量産体制に。打率.302、15本塁打、37打点と打撃タイトルを狙える位置につけていた。
7月26日からの3連戦は本拠地・横浜スタジアムで首位の巨人を迎え撃つ。試合前、オースティンの出場選手登録抹消(脳振盪特例措置による)の発表があった。1日も早い復帰が待たれる。(中町顕吾)