高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 宮田笙子選手の五輪辞退、「一発アウト」にみる昭和の体育会系体質

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選手本人の「辞退」で体操協会は責任を回避?

   筆者は、価値観によらず、手続き面を重視したい。体操協会の行動規範によれば、処分は倫理規定による。これを忠実に行えば相当な時間がかかるはずだが、今回の決定は早かった。そもそも「辞退」という点にも、体操協会は選手本人にプレッシャーをかけて選手当人の判断にして体操協会は責任を回避したような節がある。筆者はここに昭和の体育会系体質の匂いがするので、この手続き面から今回の問題をみると、本人に対し「一発アウト」で五輪辞退というのはやりすぎだと思う。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。


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