フリーアナウンサー・古舘伊知郎さん(69)が2024年7月22日、自身のYouTubeチャンネルで、代表行動規範違反があったとしてパリ五輪代表を辞退した体操女子の宮田笙子(19)について私見を述べた。
日本体操協会は7月19日、都内で会見を行い、パリ五輪体操女子代表で主将の宮田が代表を辞退することになったと発表した。
「大反省をしてもらおうじゃないか、大舞台で」
スポーツ紙などの報道によると、宮田は6月末から7月にかけて、喫煙、飲酒を行い、都内のナショナルトレーニングセンターの宿泊棟でも飲酒をした事実が発覚したという。
この行為が行動規範に反するとして、宮田はパリ五輪出場を辞退。事前合宿地のモナコから既に帰国していた。
宮田が五輪代表を辞退したことについて、古舘さんは「残念だよね、今回。パリ五輪に行けなくなって」と切り出した。
「これはね、僕なんかはあえて言いますけど、妄想があります。これ、妄想ですよ。全くいけない妄想ですけど」とした上で、宮田が五輪に出場した場合を「妄想」するとしたらという仮定のもと、こう語っていた。
「いいじゃないかと。大反省をしてもらおうじゃないか、大舞台で、と。(もしそういうことになったら)夢見ちゃうね。彼女が(五輪へ)行くんですよ。団体も個人も頑張るんですよ。仮に個人で3位までに入ったら、表彰台に登れないんです。今回の件があって。違反したんだから。表彰台に登らないでたたずんでるんです。大反省します、と。俺なんか、(そんな)妄想で夢で実況すんだよ」
一方で「体操協会だって世間体っていうものがあって。喫煙は規約違反ですから、そこから外れた人にはある程度、反省してくれという対応をしなければいけないと思っています」と協会の判断に理解を示した。
それでも「やっぱりあれだけ才能のある人だから、コーチが言っているように、性格にムラがあるとか、ちょっとワガママなところがあるとか。言えば人間だからキリないと思うけど、今回のことを大反省してもらって。いろんな大会があるはずだから、研鑽してもらいたい」と個人的な思いを述べた。
「なんて曖昧なの、この法律ということも、僕は考えなきゃいけないかなと」
古舘さんは続けて「俺は18歳、19歳の扱いに関して、おかしいと思ってる」と提起。
「法律が改正されて、有権者になって、投票に行けるようになった。立派な大人じゃないですか。連動するようにして、少年法の改正もあったわけだよね。メディアの扱いも変わりつつあるわけだ。重大犯罪で、起訴された場合につき18歳、19歳は実名報道が可能になった。立派な大人というのがベースにあるからでしょ? だとするならば、飲酒・喫煙だけ中途半端に20歳になってからは...。18歳から大人なんだから、飲酒も喫煙も個人の判断でやらないとギクシャクしてますよ」
宮田さんについては、改めて「やむなし、致し方なし。大いに反省してくださいと思う」としたが、一方で「なんて曖昧なの、この法律ということも、僕は考えなきゃいけないかなというふうに思います」とまとめた。
宮田の五輪代表辞退問題は、パリ五輪直前ということもあり、複数の海外メディアが取り上げ、大きな注目を集めている。