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Vポイントが「共通ポイントの先駆け」Tポイントを統合した理由

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったMMD研究所の担当者に話を聞いた。

   ――そもそもですが、Vポイントと、Tポイントが統合した背景と狙いは何だったのでしょうか。

担当者 Vポイントは有効会員数が約2000万人と、ほかのポイントサービスに比べてやや少なく、知名度の低さが挙げられていました。

一方、Tポイントは、約7000万人の有効会員数を誇る共通ポイントの先駆けですが、パートナーや加盟店の減少が響き、ほかの共通ポイントの乱立も加わって希少性が薄れ始めていました。

強みはありながらも希少性が低下していたTポイントと、強みを生かしきれていないVポイントの思惑が一致し、Vポイント側の会員数増加と、Tポイントの加盟店の拡大につながったわけです。それが狙いです。

   ――MMD研究所では、両者の統合前の2024年1月にも「経済圏調査」をしています。その時の「最も活用しているポイント」ではVポイントは8位、Tポイントは5位でした。今回の調査ではVポイントは5位です。この結果はズバリ、統合は成功したといえるのでしょうか。

担当者 Vポイントは知名度が課題であったのに対し、Tポイントの強力な会員基盤と統合したことにより知名度向上につながったため、統合は成功したように思います。

しかし、ダントツの1位の楽天ポイントが33.7%であるのに対し、Vポイントは6.6%にとどまっています。知名度が上がったものの、消費者が実際に積極的に利活用しているわけではないことが示され、活用促進が今後の課題になっていくと考えます。
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