デジタルネイティブだから、SNSのバイト探しに抵抗感が薄い
――SNSで直接バイトを探したり、応募したり、経験したりする高校生がかなり多く、しかも大学生より割合が高いことが衝撃です。これは、高校生のほうが大学生より、スマホネイティブ度が高いということですか。
三輪希実さん デジタルネイティブである高校生のほうが、SNSでのバイト探しに抵抗感が薄いことや、大学生より社会経験が少ないことから、SNSでのバイト探しの危険性への認識が低いことが要因だと考えられます。
――実際にSNSで危ない目に遭っている高校生が少なくありません。怪しい求人を見かけた人が4割。怪しい求人の勧誘を受けた人が1割。しかも、違法な労働に巻き込まれる危険性を知らない高校生が半数。こうした調査結果をどう考えますか。
三輪希実さん 「闇バイト」が社会問題になっているなかで、高校生にも危険が迫っている様子が調査結果からみられたと思います。高校生がSNSの利用やバイト探しについての正しい知識を身に付けるためには、教育現場での発信や、親など周囲の大人も子どものバイトに関心を持ち、注意していく必要があると考えます。
特に、夏休みは教育現場との関わりが少なくなり、周囲の大人の目が減りますから、普段よりコミュニケーションが必要な時期と言えるのではないでしょうか。