お小遣い減少、推し活の流行も高校生のバイト熱に影響
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったマイナビのキャリアリサーチラボ研究員の三輪希実(みわ・のぞみ)さんに話を聞いた。
――夏休みにアルバイトをしたい高校生がこれほど多いことに驚きです。やはり、お小遣いでしょうか? 「高校生のアルバイト調査(2024年)」をみると、お小遣いの平均額が1か月の8415円で、物価高の影響もあって前年の9178円から減らされていますが、なぜそんなにお小遣いがほしいのでしょうか。
三輪希実さん 現在バイト中の高校生のバイト目的は、2019年~23年まで「貯金のため」がトップでしたが、2024年で初めて「趣味のため」がトップとなりました。これにはお小遣いの減少、コロナ禍での自粛の反動、推し活の流行などが、若干ではありますが影響を与えたと考えられます。
また、一度もバイトをしたことがない高校生のバイトの目的として、「趣味のため」が最も高くなりました。趣味のために、バイトをしたいと思う高校生が多いと考えられます。
――高校生がバイトをするには、バイトを基本的に認めない学校なら「アルバイト許可証」が必要だし、それには親の承諾が必要です。また、企業が18歳未満の未成年と契約するには保護者の承諾が必要なはず。その辺のハードルを高校生はどう超えるのでしょうか。
三輪希実さん ご指摘の通りです。18歳未満の未成年は親の同意が必要であり、アルバイト許可書を発行する際にも親の承諾が必要となります。そのため、バイトの内容を明確にしたうえで、大人とコミュニケーションを取り、バイトを行うことが必要であると考えられます。