タレントの武井壮さん(51)が2024年7月22日放送の情報番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演し、パリ五輪日本代表を辞退した体操女子の宮田笙子(19)について私見を述べた。
「擁護している人も叩いている人も半分くらい感情論」
日本体操協会は7月19日、都内で会見を行い、パリ五輪体操女子代表で主将の宮田が代表を辞退することになったと発表した。
スポーツ紙などの報道によると、宮田は6月末から7月にかけて、喫煙、飲酒を行い、都内のナショナルトレーニングセンターの宿泊棟でも飲酒をした事実が発覚したという。
この行為が行動規範に反するとして、宮田はパリ五輪出場を辞退。事前合宿地のモナコから既に帰国していた。
番組では、今回の代表辞退問題に関して、日本フェンシング協会の会長を務めた経験を持つ武井さんに意見を求めた。
宮田の代表辞退について武井さんは「擁護している人も叩いている人も半分くらい感情論。『代表をはく奪するのはかわいそう』だとか、『それは当然だ』とか感情論になっているが、僕はそういう話ではないなと思っている」とし、次のように持論を展開した。
「まず10代のアスリートを預かって、ナショナルトレーニングセンターで合宿をするとか、ナショナルチームで合宿をするとかいうときに、喫煙、飲酒をするような指導をしているのはどういうことだよ。監督不行き届き以外のなにものでもないと思う。ナショナルですよ。日本代表の合宿とか、そういうときに指導者。オリンピックに出るような、しかもキャプテンになるような選手になんでこの期間中、代表の活動の期間中くらい喫煙や、もし普段からやっていたとしたら、そんなのだいたい分かるはずじゃないですか」
「まず監督者たちがもっとしっかり選手たちを管理しましょうよ」
そして、長く芸能活動を続けている武井さんは、今回の喫煙、飲酒問題を芸能人に例えて私見を述べた。
「飲酒とか喫煙は20歳以上という決まりがあるなかで、例えばタレントさんで10代の子が、CMとかいっぱい抱えている子がいて、その子が喫煙、飲酒のシーンをすっぱ抜かれたとしましょう。どれだけ違約金がくるとおもっているのですか? CM、番組全部飛びますよ。それぐらいのリスクがある」
さらに、日本フェンシング協会の会長を務めた経験から、日本代表選手のあるべき姿について、次のように私見を述べた。
「オリンピックに出るという、多大なる国の予算を使って、強化の費用を使ってナショナルトレーニングセンターや遠征をおこなっている選手が、そんなルールすら守れなかったら、当然外される。僕はそれぐらいでいいと思っているけど、確かに1回したということだけで、日本一の選手が代表を外れることは衝撃的なことだけど、まず監督者たちがもっとしっかり選手たちを管理しましょうよ」
武井さんの意見がインターネット上で拡散されると、Xでは「めっちゃ正しい」「一番の正論だと思った」「これはそのとおりだな。そうだね税金でやってるようなもんだしな」「これはマジで正論」「その視点も納得感ある」「正論すぎた」「あたりまえで、もっともな意見」「強化費もらってるならルール守れっていうのは言えてるなあ」などのコメントが寄せられた。
宮田のパリ五輪代表辞退に関しては、各界からさまざまな意見が飛び交い、賛否が分かれている。