2024年7月21日の試合で中日戦に勝利し、今季最多の貯金8で、前半戦を5年ぶりの首位ターンを決めた巨人。
丸佳浩、エリエ・ヘルナンデスが好調をキープし、4番の岡本和真も調子を上げてきている。懸案事項だった5番打者も大城卓三がハマり、得点力が上がっている。
投手陣は戸郷翔征、山崎伊織、菅野智之、グリフィンの先発4本柱が抜群の安定感で、救援陣は守護神・大勢の復活も心強い。
セ・リーグは首位から4位・阪神まで3.5ゲーム差の大混戦だが、巨人の最も安定している。Ⅴ奪回の可能性は十分にあるだろう。
岡本の後を打つ5番で期待されたが...打撃の状態あがらないまま
その中で心配な選手が、ベテランの坂本勇人だ。
遊撃から守備の負担の軽い三塁で開幕を初めて迎えたが、打撃の状態が上がってこない。
岡本の後を打つ5番で期待されたが、好機でブレーキになる場面が目立ち、6月下旬には再調整でファームに降格。7月12日に再昇格したが、本来の状態に戻っているとはいえない。
ここまで66試合出場で打率.224、4本塁打、19打点。得点圏打率.167と勝負強さが見られない。開幕前はレギュラーが確約されていたが、最近はスタメンから外れる機会が増えている。
新加入のココ・モンテスとポジションが重なり...
「岡本和真が三塁、大城卓三が一塁の布陣で打線が機能しているので、坂本が外れるのは仕方ないでしょう。後半戦は新加入した助っ人外国人のココ・モンテスを1軍で起用する可能性があります。二塁、三塁、遊撃を守る強打者で日本の野球にすぐに適応できれば、ヘルナンデスのように大きな戦力になる。ポジションが重なる坂本は背水の陣を迎えています」(スポーツ紙記者)
昨年までは勝負の夏場になると、坂本は調子を上げていた。今年も後半戦から巻き返せるか。(中町顕吾)