「6月末にはステッカーが取り外され、音声も流れなくなっています」
斎藤氏の音声メッセージに効果があったのかについては、「自販機の使用頻度については、当方にて把握しておりませんが、プロジェクトの取組の一つとして、朝食の大切さ等を若い世代に発信する目的は達成出来たのではないかと考えています」とした。このプロジェクトは、24年6月末までがPR期間になっていたといい、取り組みとしてはすでに終了しているという。
斎藤氏音声の自販機について、兵庫高校の教頭は19日、取材に対し、食堂の会社が24年4月から変わったため、現在は設置されていないと説明した。それまで設置されていた自販機について、生徒にどのくらい使われていたかなどについては分からないという。
自販機を設置したダイドードリンコの広報担当者は19日、取材に対し、斎藤氏が起用された経緯について、こう話した。
「当社の自販機については、音声機能が使えるため、『知事の声を入れましょう』と当社から提案しました。プロジェクトリーダーが知事でしたので、PRするのにいいのではないかと考えました。知事から話があったわけではありません。自販機は、すでに入れ替えられた兵庫高校を除き、6月末にはステッカーが取り外され、音声も流れなくなっています。どのくらい使われたのかは分かりかねますが、飲料を購入するたびに音声が流れますので、お客様は聞かれていたのではないかと思います」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)