「ストライキ決行中!」
「業務スーパー」の店頭に張り出されたこのような案内がXで拡散され、話題となった。ストライキを決行しているのは、エス・インターナショナル(神奈川県横浜市)の子会社・ケヒコが北海道で運営する業務スーパー7店舗だ。
貼り紙は、社長にパワハラや不当労働行為などがあったとして、抗議する内容だ。いったい何があったのか。J-CASTニュースは労働組合の担当者に取材した。
24年2月、社長への抗議のため労組立ち上げ
ストライキを行っているのは、東京東部労働組合の公式ブログによると、すすきの狸小路店、苫小牧店、苫小牧東店、室蘭店、岩見沢店、滝川店、旭神店の7店舗だ。2024年7月18日13時から開始しており、ストにともなって店舗は休業中。営業再開は未定という。
19日にJ-CASTニュースの取材に応じた東京東部労働組合のエス・インターナショナル担当も務める書記長によると、24年2月、同労組内にエス・インターナショナルおよびケヒコの従業員が加盟する「エス・インターナショナル支部」が結成された。
その背景には、両社の社長を務める人物による会社資産の私的流用があったという。
書記長は、社長は多額の役員報酬とは別に、会社の資産を高級外車や自宅の家事代行サービス、子どもの学校の送り迎えのタクシー代などに使っていたと話す。業務スーパーの事業は「単体で見れば売り上げも利益も上がっていた」というが、利益は社長の私的流用に吸い取られ、会社の経営が悪化。従業員のボーナスが大幅減額なる事態にまでなり、抗議のために労組を立ち上げたと説明した。