早稲田大学(本部・東京都新宿区)について2024年7月18日、学内無線LAN(Wi-Fi)で、生成AIの「ChatGPT」や「DeepL翻訳」を使用できなくなったとの情報がXで拡散された。何らかの狙いでアクセス制限がかけられたのではないか、と騒がれている。
大学広報は取材に「意図して遮断したものではありません」とし、一時的な出来事だったと説明。詳しい経緯を明かした。
「ちょうど指摘があったタイミングで...」
早稲田大学をめぐっては、生成AIなどの利用について、23年に須賀晃一副総長が公式サイトに声明を掲出している。功罪を詳説し、「時と場合に応じて生成AIの適切な使い方ができるよう、日頃から『たくましい知性』を鍛えておくことが大切です」などと訴えるものだ。
ところが、突如として冒頭の目撃情報が。Xでは、「学生から自主性、自律性を奪ってしまう」「時代に逆行してる」「試験に使えない、ならまだしも 勉強には使ったらいいんじゃないか」などと問題視する声があがった。一方、アクセス可否の情報は錯綜も。
疑惑の真偽について、早稲田大学・広報は19日、J-CASTニュースの取材に「本学が意図して遮断したものではありません」と答えた。下記のように事情を説明している。
「早稲田大学ではこういった『ChatGPT』とか『DeepL翻訳』について制限はしていません。ただ、ちょうど指摘があったタイミングでセキュリティ機器におけるポリシーのアップデート作業があり、たまたま『ChatGPT』等について制限がかかり、利用できなくなったということが確かにありました」
ただ、既に設定変更を行ったとし、「現在では利用できるようになっております」と話す。