パリ五輪開幕を2024年7月26日に控え、卓球とボクシングの日本代表が7月18日朝、現地に向けて全日空(ANA)機で羽田空港を出発した。
一行は、コロナ禍を経て23年7月に運用が再開された第2旅客ターミナルの国際線施設から出発。搭乗ゲート前で行われたセレモニーでは、それぞれの意気込みを披露した。
時差7時間、それでも「ご都合が合う方は、日本からいっぱい応援してくださると」
卓球日本代表6人のうち、4人が初の五輪出場だ。注目の早田ひな選手(24=日本生命)もそのひとりで、
「緊張だったり不安もあると思うんですけど、自分ができることを最大限発揮して、選手6人、監督、そして日本チームのスタッフのみなさんの力を借りて、チーム一丸となって頑張っていきたい」
と意気込んだ。日本とフランスの時差は7時間。男女シングルス1回戦や同3回戦など、深夜3時にスタートする試合もある。早田選手は
「日本とフランスは7時間の時差があると思うんですけど、ご都合が合う方は、日本からいっぱい応援してくださるとありがたいと思います。応援よろしくお願いします。行ってきます!」
と笑顔を見せた。
21年の東京五輪で団体戦の銅メダルを獲得し、今回が2回目の五輪となる張本智和選手(21=智和企画)は、パリ五輪ではシングルス、早田選手との混合ダブルス、団体戦の3種目に出場する。東京五輪は「満足のいく結果ではなかった」とした上で、こう宣言した。
「今回は3つの種目すべてでメダルを取れるように全力で頑張ります」
岡沢セオン選手「明るく、楽しく、試合を楽しんで金メダルを」
ボクシング代表は男子71キロ級の岡沢セオン選手(28=INSPA)と、男子57キロ級の原田周大選手(22=専大)の2人。岡沢選手は、
「僕がやっているアマチュアボクシング、五輪のボクシングを多くの人に知ってもらいたい、面白いと思ってもらいたい。そのためには、やはり僕が金メダルを取って色々な人に注目してもらうことが一番必要なことだと思っている」
などとあいさつ。これに先立ってANAの井上慎一社長が
「どうせやるなら、明るく楽しく、世界一を目指してください」
と激励したことを引き合いに、
「明るく、楽しく、試合を楽しんで金メダルを取って帰ってきたい」
と話した。
一行が搭乗したのはNH215便(ボーイング787-9型機)。10時頃に出発し、14時間ほどかけてパリに向かっている。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)