高速バスでエンジンから出火、運転手の対応に不満の声 小湊鉄道「完璧な誘導は難しいが、問題ないとは言えない」

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「安全に誘導し、適切な声かけができていなかった点はある」

   この投稿によると、バスの車内がパニック気味になって、乗客から「降ろしてよ!」と声が上がると、運転手は、「消火器で消火するから座席に戻ってください」と初めて説明したという。車内にも煙が立ち込めたため、乗客らが通路に出て「いいから開けろ!」などと抗議すると、ようやく運転手が乗降ドアを開けて脱出したとした。

   降りても、バスのすぐ前で路肩のくぼみ部分に待機し、避難誘導はなかったという。そのときとされる動画が投稿されており、バスがトンネル内の左側に停車し、その前の路肩で乗客数人が待つ様子が映っていた。

   トンネル内では、車がバスを次々に追い越していくため、避難口を探すのも難しかったという。乗客の一部は、後続のバスに救助され、乗り換えて新宿まで向かったとしている。動画など投稿の一部は、その後に削除された。

   運転手の対応について、木更津営業所の所長は7月18日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように話した。

「非常時には、人命が最優先になると日ごろから指導しています。あの状況で完璧な避難誘導は難しかったと思いますが、問題がないとは言えないと考えています。皆が慌てていたとしても、お客様を安全に誘導し、適切な声かけができていなかった点はあると思っています。車内外にあるドライブレコーダーでも、確認できました。ケガや健康を害する報告はありませんでしたが、お客様にはご迷惑をおかけしました」

   公式サイトのお知らせでも、「ご乗車いただいておりましたお客様に対し、多大なるご不安・ご心配をおかけいたしましたことにつきまして、深くお詫びを申し上げます」などと謝罪した。

   故障の原因については、これから検分して調査するという。お知らせでも、「車両につきましては、メーカー工場へ移送されており、関係機関による故障原因の調査中であります。当社といたしましては調査に協力するとともに原因の特定と再発防止に努めてまいります」などとしている。

   なお、国交省の千葉運輸支局とも連絡を取って、事故について報告するための作業をしているとした。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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