【2025年卒就活生】7月1日内定率88%、終盤戦に...政府が禁じた「オワハラ」実情は? 専門家アドバイス「まだ大丈夫、あきらめるな!」

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まだ多くの企業が採用続行中、あわてず納得の1社探そう

――将来の自分の姿にまだ迷っている学生は、どうしたらよいでしょうか。

栗田貴祥さん 一方で、自身の将来のありたい姿や、やりたいことについて、まだ考えがまとまりきっていないという学生は、学業や課外活動を通じ、じっくりと、企業を選ぶための自分なりの選社基準を考えた後に、慌てることなく就職活動を進めていけばいいと思います。

一人ひとりの価値観や置かれている環境も違う中で、「自分らしい」意思決定ができるタイミングは学生それぞれによって違って当たり前です。一律的な「就活スケジュール」に振り回されることなく、充実した学生生活を送る中で、自分らしい社会への一歩が踏み出せるように、しっかりと計画的に就職活動を進めていってもらいたいです。

――政府が「オワハラ」を禁止したのに、「オワハラ」があったと答えた学生が7.7%もいました。このことはどう思いますか。

栗田貴祥さん いわゆる「オワハラ」を行うことで、進路決定に悩む学生を追い込む状況をつくることは、絶対にあってはいけないと考えています。「オワハラ」経験に関して、当研究所で調査をしたのは今回が初めてのため、経年比較はできませんが、オワハラがあったと回答した学生が7.7%いたことは残念に思います。

学生と企業のミスマッチを防ぐためにも、企業の皆さんは、内定を出された学生の進路決定に対して、学生に寄り添い、悩みや疑問を解消しながら、学生の個々の状況に応じて柔軟にご対応いただくことを期待します。

――まだ、1社も内定をもらっていない学生は、これから何に一番心がけて就職活動を進めていったらよいでしょうか。

栗田貴祥さん 7月時点で、新卒採用の募集をしている企業は、まだまだ多く存在します。それほど悲観的になる必要はありません。また、ひと通り、計画していた選考活動を終えた企業も、採用計画の充足状況によっては、予定数確保のため、追加の募集などを行うことが考えられます。

就職活動を継続している学生の皆さんは、興味・関心のある企業の採用ホームページなどを確認しつつ、納得できる進路決定に向けて活動を進めていきましょう。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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