東京都知事選に出馬した石丸伸二氏(41)が、人口減少対策の一例として「一夫多妻制」にテレビ番組で言及したことを巡って、立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)は2024年7月16日、「1対1の人口比で一夫多妻なんて導入したら、本気で若者の暴動が起こると思います」などと、Xで批判した。
米山隆一氏「無茶な答えを返さざるを得なくなっている」
発端は、7月14日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)だ。同番組に出演していた元参院議員の田嶋陽子氏が、人口減少を危惧していると話した石丸氏に、具体的な対策を尋ねた。
石丸氏は「究極的にはですよ。あと100年か200年かかると思うと思うんですけど」と前置きした上で、「今の社会の規範じゃ無理なんですよ。先進国(は)どこも、人口減少を克服できていないので」と指摘。
続けて、「例えば、一夫多妻制を導入するとか。遺伝子的に子どもを生み出すとかです」と提言。スタジオから驚く声が上がる中、「SFの話に聞こえるかもしれないですが、そこまでやらないと、人口減少は止まらないんですよ」とコメントした。
だが、石丸氏は「いまどう考えても無理です。それをやろうとは思っていないです。社会が変わるには100年、200年。日本だったら300年かかるかもしれません」とも話した。
同番組に出演した兵庫県明石市前市長の泉房穂氏が、先述した石丸氏の提言にXで言及したことを報じた記事を受け、米山氏は15日、「何でも解決できるスーパー政治家を装ってしまったので、現実の問題を聞かれると、スーパーな無茶な答えを返さざるを得なくなっているのだと思います」と、Xで見解を示した。