ペナントレースは80試合以上を消化したが、中日・中島宏之に安打が出ない。
代打の切り札として期待されたが、開幕から12打席無安打。2024年7月2日の巨人戦(松本)で8回1死一、二塁の好機で打撃好調の板山祐太郎に代わって代打起用されたが、力のない当たりの三ゴロ併殺打に倒れた。この試合以来、出場機会がない。
「ベテランの経験が生きる場面はシーズン終盤に必ず来る」
「打撃の状態がいいとはいえないですし、実戦勘が失われてしまうのでファームで調整させた方がいいと思います。ベテランの経験が生きる場面はシーズン終盤に必ず来ると思いますし、今はファームで状態の良い選手を1軍に上げた方がいい。ビシエドも準備していますしね」
巨人の戦力構想から外れ、昨季限りで退団した中島。今季、中日に加入したが、4月13日阪神戦(バンテリン)で代打出場した際、右手に死球を受けて負傷交代。「右第5中手骨骨膜損傷」と診断され、19日に登録抹消された。
その後、約1か月後に1軍昇格したものの、代打出場で4打数無安打と結果を残せず、2週間後に再びファームで再調整に。リーグ戦再開の6月21日から1軍昇格したが、安打がなかなか出ない。
1本の安打が出れば精神的に楽に
通算2000安打にあと72本。大記録を達成してほしいが、代打陣はミート能力が高い大島洋平、福永裕樹の台頭でスタメンを外れる機会が増えている石川昂弥が控えており、中島の優先順位が高いとはいえない。
1本の安打が出れば精神的に楽になり、打撃の状態が上向く可能性は十分にある。もう一花咲かせられるか――。(中町顕吾)