「やりたくない仕事」やらせるのはパワハラ? 女性管理職の経験「過大な要求、精神的な攻撃と言われ...」

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「成長につながると考える」は正しい判断

   結局、会社はパワハラ認定をしなかったが、Aさんの部下に対する「新しい仕事」への指示命令も取り消すことになったという。

   そんな経験をしたAさんは、調査結果で7割の人が「やりたくない仕事でも引き受ける」と答えたことに「偉いですね。いや当たり前かな」と安心し、「やりたくない仕事って後から考えると、けっこう大事なんですよ」と振り返った。

「違法行為や倫理にもとること、無意味な仕事などは別ですが、一般的にやりたくない仕事って、時間がかかったり苦手でメンタルを削られたりするのも、単にやり慣れていないからという理由が多いんですよ。つまり慣れの問題が大きくて、一度やって慣れてしまえば何ということもなくなることもある」

   それまでできなかった仕事が「慣れ」によって、スピーディにこなせるようになったり、苦手意識がなくなったり、メンタルに影響を与えなくなったりする。

「昨日できなかったことが明日できるようになるって、まさに成長じゃないですか。その意味で『成長につながると考える』と答えたポジティブ派はけっこう正しいと思います」

   またAさんは「周囲に頼る」と答えた「ちゃっかり派」にも共感するという。

「ようするに慣れない仕事がつらいんだから、すでに経験している人に話を聞くのは手っ取り早いですよね。一番やりがちで避けるべきなのは、やり慣れないことをひとりで抱え込んで時間ばかりすぎてしまうこと。こうなったらメンタルが削られます」
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