「STOPしてね」巨大な手形背負った人がエスカレーターをブロック...名古屋市が導入「立ち止まり隊」の評判を聞いた

「邪魔などとクレームがあったことは、1件もありません」

   立ち止まり隊のメンバーは、市が委託した業者がその都度募集をかけており、学生を含めたアルバイトや人材派遣のスタッフだとした。性別を指定していないものの、監督的な立場のメンバーが女性のため、集まるのが女性ばかりになったのではないかという。

   1人で活動すると、絡まれたりしてトラブルも考えられるため、3人セットでまとまって、エスカレーター利用者の多い繁華街や地下鉄の駅などで活動している。

   まったく同じ手形では飽きられるとして、23年12月からは、季節感を出した装飾で変化を出している。例えば、12月ならクリスマス風、夏は、投稿写真のように太陽と波、浮き輪をあしらったものなどだ。

「周りの市民からは、『頑張ってね』と声をかけられたり、おばちゃんからミカンをもらったりしています。邪魔などとクレームがあったことは、1件もありませんね。トラブルも聞いていません」

   市によると、立ち止まり隊は、条例施行翌日から2週間連続で活動した後、23年12月下旬から24年3月下旬まで計11回出動した。

   市では、「SNSでバズったりして、評判がよく、宣伝効果があった」として、24年度も活動継続を決めた。4月下旬から、週1回のペースで出動し、年間50回を予定している。

   今のところ、エスカレーターを歩く人が増えるなどの揺り戻しはないのではないかとみているという。罰則の導入については、「現状では、その必要があるとは考えていません」としている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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