学習塾の淘汰が加速、過去最多の倒産 その分、個性的な塾が誕生ラッシュ...塾の選び方も変わるのか?

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入試の変化で、AO・推薦入試対策に特化した塾も

――そうした学習塾の多様化の背景には、入試システムが変わったことも挙げられますか。最近は、科目の点数で合否を決める一般入試が減り、小論文や内申書、面接などの「人間力」で決まる入試が増えています。そういう方面のニーズに特化した塾もあるのでしょうか。

担当者 入試システムの変化により、大学受験向けにAO・推薦入試対策に特化した塾が誕生しています。ただし、学習塾のスタイルの多様化という点で見ると、入試システムの変化よりも、社会の変化のほうが大きいのではないでしょうか。

ネット環境の整備によりオンラインで学習できる環境が整っていること、少子化により保護者の意識が変化していることなど、さまざまな要因が考えられると思います。

――ネット環境といえば、小学校からGIGAスクール構想が始まり、ICT教育が行われています。学習塾でもICT教育を行なわないと生き残れなくなっているのでしょうか。

担当者 学習塾の主な役割としては、より高い学力を身につけ受験に特化した進学塾と、学校の授業の復習や遅れを取り戻すための補習塾があります。今後、ICT教育の補完が必要ということになれば、経営者側の選択肢の1つになるのではないでしょうか。
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