韓国プロ野球(KBO)リーグの斗山ベアーズは2024年7月10日、日本の独立リーグ出身の白川恵翔投手(23)が入団したことを発表した。
地元メディアによると、契約は6週間の期限付きで、総額3400万ウォン(約400万円)だという。
5試合に先発して2勝2敗、防御率5.09
白川は独立リーグの四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスから、5月下旬に期限付きで韓国プロリーグのSSGランダースに移籍。正式な外国人選手として入団したのではなく、ケガで離脱したロエニス・エリアス投手(35)の代替選手としての契約だった。
契約期間は6週間で、総額約1600万ウォン(約180万円)だった。
白川のKBOデビューは6月1日のキウム・ヒーローズ戦。先発のマウンドに上がった白川は、5回を投げ3安打、4四球、6奪三振、無失点でKBO初勝利を挙げた。
地元メディアによると、日本人投手がKBOリーグのマウンドに立つのは11年の門倉健投手(サムスン・ライオンズ)以来13年ぶりだという。
デビュー戦で白星を飾った白川は計5試合に先発して、23イニングを投げ2勝2敗、防御率5.09だった。
短期契約ながら2勝を挙げた白川は、韓国国内で人気が急上昇したというが、7月2日にSSGランダースとの契約が終了。ウェイバー公示され斗山ベアーズが獲得した。
「白川はすぐに戦力となる」
斗山ベアーズは所属していた外国人投手が6月23日に肩の筋肉を痛め戦線離脱。そこでKBOが今シーズンから導入した短期外国人投手獲得制度に目を向け、白川獲得に動いたという。
「朝鮮日報」(WEB版)によると、斗山ベアーズ関係者は「白川は速球とスライダー、フォーク、カーブなど多様な球種を備えて先発投手に適したタイプだ。併せてKBOリーグで着実に先発で投げ、適応していたのですぐに戦力となる」と迎え入れた理由を明らかにしたという。
斗山ベアーズの監督を務めるのは、日本のロッテ、巨人、オリックスでプレーしたイ・スンヨプ氏(47)だ。
「朝鮮日報」の記事によると、白川は11日にチームに合流し、イ監督は白川を13日のサムスン・ライオンズ戦で先発させる意向を明らかにしたという。