韓国プロ野球(KBO)リーグのサムスン・ライオンズに所属するデビッド・マキノン内野手が退団する見通しとなった。複数の地元メディアが2024年7月9日に報じた。
報道によると、サムスン・ライオンズはマキノンをウェーバー公示にかける予定だという。
「サムスンは予想より早く決断を下した」
マキノンは大リーグのオークランド・アスレチックスから22年オフに西武に移籍。来日1年目の23年シーズンは、127試合に出場して打率.259、15本塁打、50打点をマークするも、オフに退団した。
24年シーズンからサムスン・ライオンズでプレーし、今シーズンはここまで72試合に出場して打率.294、4本塁打、36打点。KBOのオールスター戦に選出され、6日の試合で本塁打を放ち優秀打者賞を受賞した。
オールスター戦に出場直後に「解雇」となったマキノン。地元メディア「OSEN」(WEB版)は、「サムスンはなぜ後半戦が始まるとすぐに電撃放出したのか?」とのタイトルで特集記事を組み、独自の視点から「電撃解雇」を分析した。
記事は「(サムスンは)予想より早く決断を下した」と書き出し、マキノンの今シーズンを振り返った。
「西武にマキノンは必要だろ」
韓国リーグ1年目のスタートは上々で、3月から4月にかけて27試合に出場し、打率.369、3本塁打、15打点を記録。ところが5月に入ると調子を落とし、5月の打率は.272で、チームは打順を調整するなどの試みを行ったが、首脳陣が満足する結果を残せなかったという。
記事では「マキノンは長打生産能力が不足しているのが最も残念な部分。4本塁打は全10球団の外国人打者の中で最も少ない」とし、これが解雇された最大の要因であると指摘した。
サムスン・ライオンズはマキノンに代わる新外国人選手と最終交渉に入っており、早ければ10日にも新外国人選手加入を発表するという。
マキノンは9日にインスタグラムを更新し、「短い韓国生活を忘れられない思い出にしてくれた同僚とサムスンファンに感謝する」などと綴った。
インターネット上では西武ファンがマキノンの退団に反応。Xでは「西武にマキノンは必要だろ」「西武で獲得すればいいのに!」「マキノン日本帰ってこい」「マキノンが所沢に戻って来てほしいですね」「マキノン選手を獲得できたら悩みが1つ減るので是が非でも獲得に動いてほしい」などの声が寄せられた。